春祭りや秋祭りで演じられる獅子舞。全国屈指の数を誇る富山県内では、千を優に越える獅子舞が継承されています。氷見獅子や金蔵獅子、砺波獅子など地域によって形態が違い、バリエーションも豊富です。新月では、県内のみならず北陸・近畿地方の様々な獅子舞用の囃子笛を制作しています。
日本三大美祭のひとつ、岐阜県高山市で開催される高山祭。春の山王祭(4月14〜15日)と秋の八幡祭(10月9〜10日)を総称してこう呼ばれます。お囃子やからくりなどを乗せた美しく豪華な祭屋台と、伝統衣装に身を包んだ人々がまちを練り廻ります。新月では、屋台囃子で使われる笛を制作しています。
富山県射水市、放生津八幡宮の秋季例大祭のひとつ。毎年10月1日開催。県内最多13基の曳山が、昼は「花山」、夜は「提灯山」と装いを変え、順列を連ねて湊町を練り廻ります。「イヤサー、イヤサー」の掛け声とともに狭い角を曲がる様子は勇壮で華麗。新月では、曳山内部で演奏する曳山囃子用の笛を制作しています。
富山市八尾町の旧町内で、毎年5月3日、八尾八幡社の春季祭礼として開催されます。彫刻、彫金、彩色など美術工芸の粋の結晶で、江戸時代に栄華を極めた八尾の町人文化の象徴でもあります。古式ゆかしい雅やかな曳山囃子が特徴。新月では、曳山囃子で使われる笛の制作のほか、練習会などの指導も行っています。
富山県高岡市、高岡関野神社の春季例祭として毎年5月1日に行われます。県内で最も古く歴史のある曳山祭りで、御車山と呼ばれる7基の山車が、優雅な囃子とともに、城下町・高岡の旧市街を巡行します。新月では、曳山内部で演奏する曳山囃子用の笛を制作しています。
高岡市の伏木神社の春季祭礼として毎年5月14・15日に開催されます。6基の山車が、昼は花山車、夜は提灯山車に姿を変えます。山鹿流出陣太鼓の囃子に合わせ、提灯を激しく揺らし、ぶつかり合う「かっちゃ」が特徴。新月では、囃子で使われる笛の制作を行っています。
南砺市福野の市街地で、毎年5月1〜3日に開催される、福野神明社の春季祭礼。1・2日の宵祭りには、「ヨイヤサ、ヨイヤサ」の掛け声とともに大行燈の練り廻しが行われ、3日の本祭には曳山4基と庵屋台1台が巡行します。江戸時代から続く県内の夜高で最古。新月では、囃子で使われる笛を制作しています。
砺波市庄川町で、毎年6月第1土・日曜に行われる田祭り。田植えの終了を祝い、五穀豊穣を祈念し、各町内から大小様々な行燈が集合し、町を練り廻ります。行燈の出来を競った後、行燈どうしをぶつけ合います。大行燈と若衆が結集する「手締め式」の光景は圧巻。新月では、囃子で使われる笛の制作を行っています。
砺波市の旧出町地区の本町通りで、毎年6月第2金・土曜に行われる田祭り。五穀豊穣を祈り、豊年万作に感謝する祭りです。大きな夜高行燈を激しくぶつけ合う「突き合わせ」では、威勢の良い掛け声と拍子木、太鼓の音が響き渡り、祭りは最高潮となります。新月では、囃子で使われる笛を制作しています。
小矢部市津沢地区で、毎年6月第1金・土曜に行われる田祭り。武者絵の大行燈が激しくぶつかり合うことから「喧嘩夜高祭」とも呼ばれます。相手側の山車や吊り物を壊す「ぶつかり合い」は迫力満点。山車や吊り物、連楽などは何ヶ月もかけて制作されます。新月では、囃子で使われる笛を制作しています。
小矢部市石動地区にある、石動愛宕神社の春季祭礼として、毎年4月29日に行われます。桃山時代の美術工芸の粋を集めた絢爛豪華な花山車が、お囃子に乗って町を練り廻ります。夕方には、提灯が灯り、昼間とは趣の異なる花山車へと姿を変えます。新月では、曳山囃子で使われる笛を制作しています。
南砺市城端町の城端神明宮の春季祭礼として毎年5月5日に行われます。豪華絢爛な曳山や庵屋台が町内を巡行する神事。先頭には獅子舞と剣鉾が悪霊を鎮め邪気を払い、続く傘鉾が神霊を迎えます。情緒あふれる庵唄響く庵屋台、伝統の城端塗の曳山と続きます。新月では、囃子で使われる笛の制作を行っています。
魚津市の諏訪町漁夫の宮「諏訪神社」の夏季祭礼。毎月8月第1
金・土曜に行われています。7基の「たてもん」が法被姿の若者たちによって曳き出されます。大漁や海上安全を祈って、数百の提灯が夜空を彩る、豪快で勇壮な魚津の夏の風物詩です。新月では、囃子で使われる笛を制作しています。
日本最古と言われる日本独自の舞台芸術である能。音楽を担当する囃子方は、笛(能管)、小鼓、大鼓、太鼓の4種類。能管は、舞台に霊的で神秘的な緊張感を生み出す、特有の音色を持っています。新月では、能をはじめとして、歌舞伎や祇園囃子などでも用いられる能管を制作しています。
雅楽は、日本古来の舞楽、中国大陸や朝鮮半島から伝えられた音楽や踊り、平安時代に作られた歌曲などの古典音楽です。雅楽では、笙(しょう)や篳篥(ひちりき)など、独特の形や音をした管楽器が用いられます。新月では、雅楽で使われる龍笛、高麗笛、神楽笛を制作しています。
日本各地の郷土色豊かな民謡や、歌舞伎の音楽から独立した長唄など、古くから愛され、歌い継がれてきた歌謡音楽。三味線や太鼓、尺八などと一緒に、横笛が伴奏として用いられるものは少なくありません。新月では、民謡や長唄で使われる篠笛を制作しています。日本古来の階調のもの、現代のドレミ階調のものがあります。